パレルモ 池袋店★T・Yさん
大学時代に庄屋でアルバイトをしていた時、調理場の人数が足りなくなってホールから移ったのが調理を始めたきっかけです。魚を捌くことが多かったんですけど、初めてヒラメを見た時はどうやったら捌けるの?という感じでした(笑)。そのうちに就活の時期がきたんですが、自分じゃまだ社会に出るには力不足だと。
そこで、昼間はアルバイトで生活費を稼いで、夜に専門学校に通うという今の生活が始まりました。アート系の写真集を眺めている時間がなによりも好きで、自分もカメラでなにかを表現できないかと思ったんです。平日の夕方まではパレルモでアルバイトをして、夜は渋谷にあるカメラマンの養成学校に通っています。
イタリアンのお店ってお洒落なイメージがあったんですけど、入ってみたら表からは見えない難しさがあって。中でも生パスタとは毎日格闘しています(笑)。僕は夕方までなので、他の調理のアルバイトさんと絡むことがあんまりないんです。基本的に、増田チーフとのふたり体制ですね。樋口店長も増田チーフも懐の深い大人の方なので安心感がありますし、僕のやりたいことを理解してシフトも融通してくださるので働く環境はすごく良いですよ。ただ、入ったばかりのころは常にマンツーマンな感じが相当プレッシャーでした。早く期待に応えなければ、ずっとフォローさせてしまう!って(笑)。
うちはオープンキッチンなので、お客様が調理場を意識していることが多いんですよ。言葉での会話はあまりなくても、目線でコミュニケーションする感じになります。たまに、お客様が帰られる際に小さな声で「ありがとう」なんて言ってくれると、1日楽しいし、やりがいを感じますね。今、話していて気付いたんですけど、カメラと調理って共通点がありましたね!どちらも人が作るものだから人間性が出るし人間関係が重要ですよね。今後は、いつか後輩が入った時に「教えられる人」になることが目標です。真面目すぎますか?僕、外面だけは良いんですよ(笑)。
2015年11月30日取材