ポルケッタ 武蔵小杉東急スクエア店★Y・Mさん
22年前に※ジローお茶の水本館に入社してからずっとお世話になっております。専門学校を出て、結婚するまでの3年間はデザイン会社で働いていたので、専業主婦になってからもまた働きたいと思っていました。子供が成人して手が離れた時、ジローのケーキに憧れて本館に応募し、ケーキと喫茶の担当となりました。家でつらいことがあっても、シフトに入るとすべて忘れて専念できたので働くことが励みでした。ここは閉館するまで12年間おりましたが、最後の店長となった桑添次長から学んだことが、私にとっての接客のすべてとなりました。接客だけでなく、ご自身もお忙しい中、80人近いアルバイト全員と話す機会を作るなど、人として尊敬しています。
※地下2階から地上5階まで、すべてジローの店舗を展開していた当時の旗艦拠点。2005年に惜しまれつつも閉館した。
今、ポルケッタにおりますのは、インテルヴァッロの野澤店長が「一緒に来てください」とお声がけくださったからです。インテルでは、アルバイトが団結してお客様に予約のお声がけを行い、結果が出始めた時期での閉店だったので残念でしたが、私を必要としてくださる場所があったことが嬉しく思います。接客ではいつも、お客様のお気持ちを想像することを大切にしています。数あるお店の中から当店を選んでくださったことの感謝を、雨の日であれば「お足元の悪い中、ありがとうございます」と最初に伝えます。「いらっしゃいませ!」の時のお客様の反応で、どんな接客を望まれていらっしゃるか、常にイメージをしています。私たちフロアは、美味しいお料理とお客様を繋ぐパイプ役ですので、再来店してくださったお客様が、「あなたに会いに来たの!」とおっしゃってくださると、恐縮しますがとても嬉しいです。
私はお仕事をする時間が楽しくて仕方ないんです。一歩、お店に入るとスイッチがカチッと切り替わります。(笑)これまでたくさんのアルバイトさんとご一緒しましたが、私に教えられることがある時も、上から目線は絶対にダメだと思っています。まずは自分が元気に楽しく働いている姿を見せて、「仕事って楽しいんだな」って思っていただけたら。お仕事をする時は、お客様の声を聞く耳と、見る目と、きちんとお話しする口を持って、キャッチボールを意識できたら素敵な接客ができるのではないかと思います。
◆Mさん手作りの「豆々知識」。毎月1回、食材や接客に関する豆知識を分かりやすくまとめて掲出している。タイトル部分には「いつも笑顔の接客を!」のひと言が。「私が知っていることなら何でも提供したい!」と自発的に作り始め、スタッフからも好評なんだとか!
◆ジローお茶の水本館1階にあった「リトルスプーン」にてパチリ。なかなか見る機会のない貴重なお写真をご提供いただきました!
2018年1月15日取材