2014年より毎年、秋の全店会議後に開催している接客ロールプレイングコンテスト「ジローサービスコロシアム」。第6回となる2020年は出場条件を一新、当社に加え子会社であるジロープランニングサービス、ジローレストランツエイジアの各店舗で接客に携わるスタッフであれば、正社員・アルバイト問わず誰でも参加可能となりました。予選では、推薦枠とフリーエントリー枠が設けられ書類選考を実施。計15名が2月25日にアベーテはるひ野店にて開催された本選に出場し接客の腕を競い合いました。
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オールジローサービスコロシアム2019【午後の部 優勝】パレルモ赤坂店★R・Hさん
「オールジローサービスコロシアム２０１９」午後の部は、パレルモ赤坂店のＨさんが優勝しました。環境コンサルタント職から一転、７年前に飲食店に身を投じたＨさん。キッチンからキャリアをスタートした彼が体現する接客へのこだわりと、将来的に食を通して実現したいプランについてお話を伺いました。
大学の農学部で農業を経験したことを機に環境に興味を持ち、環境コンサルタントになりました。１８年ほど勤めたところで自分の中でひと区切りがついたので、一度きりの人生やりたいことをやろうと転職を決めました。これまでは、国や県を相手に仕事をすることが多かったので、今度は個人を対象に自分のコンサル力やコミュニケーション力、ものを考える力がどこまで役立つか試してみたいと思い、元々好きだったイタリアンレストランを探しました。当時４０歳を過ぎていたので年齢がネックでしたが、ナポリの下町食堂錦糸町店（現在は閉店）のチーフが「面白いね、おいでよ」と声を掛けてくれ、約７年ほどジローレストランシステムに勤めています。
最初はキッチンだったのですが、３年目にホールの人手が足りなくなりサービスも担当するようになりました。キッチンは、決められたレシピを探求する楽しさがある一方、接客は、売上げを伸ばすことに楽しさを感じます。お客様の来店動機には、ベースに味があり、プラスしてサービスと店舗の雰囲気があると思います。トライしたチャレンジの結果が、常連さんが増えることや単価が上がるなど目に見えることもやりがいに繋がります。私の場合、お客様が来店されたら雰囲気やしぐさ、持ち物などからまずはどんな方なのかをイメージします。イメージを元に会話をしながら修正し、食べ物の好みやワインの好みなどを見極めてご提案しています。おもてなしの心を持ちつつ、お客様によって思い切って接客を変えることが居心地の良さとなり、ひいては再来店に繋がると考えています。サービスコロシアムでは、「久しぶりに来店された常連の方」という設定で接客をしました。将来的には、お客様と飲食店と生産者の３者を繋ぐ循環型のネットワークが作れたら面白いなと。例えば、都心に住む子供が、農業体験で作った野菜を飲食店で調理してもらい食べる、というような。食を通じて、自然の偉大さや恐ろしさを理解する機会が提供できたら、環境コンサルタントと飲食店経験の集大成になると思っています。
2020年6月11日取材
①接客ロールプレイング（約４分）
店内にてお客様役のスタッフに模擬接客を行う。オーダー伺い、電話対応など店舗同様にサービスをする。
②質疑（約２分）
審査員からの、日常業務に対する質問に答える。
▼評価
お客様への商品提案力、臨機応変力、日常業務に対する真剣度、サービスマンとしての全体印象が審査され、上位半数に選ばれたスタッフが二次選考に進む。
①３分間スピーチ
「最も心に残ったお客様とのエピソード」をテーマに３分間のスピーチを行う。
▼評価
エピソードのオリジナリティ、競技者自身の人を惹きつける力が審査され、上位３名の選出ならびに特別賞を選出する。
